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代表取締役会長メッセージ

弊社は、太平洋に面する宮城県石巻市において1963年に小さなダイビングショップとして私の父・保田守之助が創業しました。時あたかも海洋開発時代の幕開けで日本にスキューバダイビングが紹介されて間もないころです。
1970年、私が東海大学海洋学部の学生の時に英国人の海洋生物学者の依頼を受けてマッコウ鯨の生態調査の航海に同行する機会がありました。それまでは誰もマッコウ鯨の水中での姿を見たことが無かったのでその時私たちが撮った水中写真はおそらく世界初のものでした。私はその航海中に8メートル以上もあるマッコウ鯨、3メートルほどのブルーシャークそして2メールもあるイカやウミガメなどを目の当たりにして感動し、海の魅力に取りつかれました。一人でも多くの人に海の魅力を知ってほしいとの思いから事業を承継し、社名も白いマッコウ鯨が主人公のアメリカの小説「モビーディック(和名:白鯨)」と同じ名前に変更しました。
最初は、東北地方の素潜り漁師さん向けのウエットスーツ作りから始まり、全国のスクーバダイビング用、サーフィン用、そして水上バイクやヨットなどのマリーナスポーツ用、さらにカヌー、ラフティング用へとあらゆるウオータースポーツ用のウエットスーツ、ドライスーツへと市場を拡大してきました。1989年には最初の海外展示会に出展をするなど海外にも販路を開拓し始め、現在ではMOBBY’Sブランドが海外でも知られる存在となっております。
技術的には、独自の解剖学的動体裁断技術(A.C.T.)により、フィット性と運動性能を両立させ、着心地の良さとファッショナブルなデザインでウェットスーツを進化させてまいりました。それらの技術を応用して、職業ダイバーや海上保安庁、自衛隊、消防、警察などの特殊な業務用の耐寒耐水性に優れた各種スーツも開発してまいりました。例えば、海上保安庁の特殊救難隊(海猿)が着用するレスキュースーツ、大深海での加温を可能にする”ホットウォータースーツ”、汚染水域の潜水を可能にする”耐薬品ドライスーツ”、透湿防水素材による”リバー・レスキュースーツ”などを開発しました。
 2021年3月の東日本大震災で弊社は甚大な被害に遭いましたが、その際にも冷たい海での救助、捜索に弊社のドライスーツが数多く使われたことは忘れることが出来ません。 今後とも「私たちは、世界中の海を楽しく安全にします」を理念とし、社会ニーズに貢献するため、”高機能”と”デザイン”を追求し、業界のリーディングカンパニーとしてお客様にご満足いただける企業であるべく精進をしてまいります。

MOBBY DICK代表取締役会長

漢字 保田 守
流氷ダイビング写真
英国の海洋学者ゴードン・ウィリアムソン氏と保田守
英国の海洋学者ゴードン・ウィリアムソン氏による鯨の調査に同行。
マッコウクジラに触れる保田守
航海中、マッコウ鯨との出会いに大きな感銘を受けた。

代表取締役社長メッセージ

モビーディックは、「世界中の海を、より楽しく、より安心できる場にする」ことを志に、ものづくりを起点とした価値創出に取り組んできました。多様な人材が持つ知見と想いを重ね合わせ、心を動かす体験を社会へ届けること――それが、私たちの揺るぎない出発点です。 創業以来培ってきた製造ノウハウに、A.C.T.(人体解剖学的設計)をはじめとする独自の設計思想を掛け合わせながら、MOBBY’S、O’NEILL、Rearthの3ブランドを中核に、ダイビングやサーフィンをはじめとするマリン領域へ事業を展開してきました。

近年では、製品そのものにとどまらず、体験やサービスを含めた新しい提供価値の創造にも取り組んでいます。 私たちを取り巻く事業環境は、これまで以上にスピード感をもって変化しています。市場構造や顧客の期待が多様化するなか、企業には「何を生み出すか」だけでなく、「どのような意味を持ち続ける存在であるか」が問われています。 その本質的な問いに向き合い、自社ならではの競争力を磨き上げていくことこそが、モビーディックに課された役割だと捉えています。

現在のモビーディックは、長年にわたりご支持いただいてきたお客様、パートナーとして伴走くださる取引先の皆様、そして現場で挑戦を重ねてきた社員一人ひとりの努力によって支えられています。先人の築いてきた歴史と想いを受け継ぎながら、次代にふさわしい企業像へと進化させていくことが、私の責任です。

当社では現在、持続的な成長基盤の構築を目的とした3カ年の中期経営計画を推進しています。変革を前向きに捉え、挑戦を積み重ねることで、社会に価値を還元し続ける企業として、社員とともに着実に歩みを進めてまいります。 今後とも、ステークホルダーの皆様からの変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

MOBBY DICK代表取締役社長

漢字 加藤 武